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    (美奈先生のレシピ小説)第26話 初夏の不調に効くのは甘酒と〇〇?

    (美奈先生のレシピ小説)

    美奈先生のレシピ小説26話
    今回は甘酒のお話( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )自宅で甘酒を作りたくなるはず〜
    読むだけでお料理上手な気分になれるかも〜♬
    帆立のカルパッチョ 甘酒ソース レシピ付き

    (美奈先生のレシピ小説)第26話 初夏の不調に効くのは甘酒と〇〇?
    なんか、身体が重いな・・・

    朝、目覚ましのアラームを止めて、目を閉じたまま、紗智子は心の中でつぶやく。
    夫の寿也が今日まで出張で留守なので、昨夜はいつもより早く寝たのに、珍しくなんとなく全身がだるいのだ。

    日頃から発酵食品をよく摂っている、健康マニアともいえる紗智子だが、このところ暑くなったと思ったら、急に肌寒い日もあったりで、体調を崩しやすい天候が続いているせいだろうか。

    そういえば、最近甘酒を飲んでないな・・・

    冬の時期には風邪予防に、温めて生姜汁を入れてよく飲んでいた自家製の麹甘酒だが、
    暖かくなってきてからは、何となく作っていなかった。

    しかし、甘酒は本来、江戸時代から夏バテ予防として飲まれていたヘルシードリンク。
    飲む点滴と言われるだけあり、栄養源となるブドウ糖、疲労回復ビタミンと呼ばれるビタミンB1はじめ、新陳代謝を促すビタミンB群が豊富なうえ、必須アミノ酸9種もすべて入っていて、食物繊維、オリゴ糖…と、とにかく素晴らしい栄養成分の宝庫なので、健康パワーがハンパない。
    自家製ならさらに、市販の甘酒では摂れない「酵素」も摂れるという、まさに天然サプリだ。

    こんな時こそ、元気の素の甘酒を作ろう!

    思い立つと、すぐにキッチンの棚から麹を取り出す。
    塩麹、醤油麹に玉ねぎ麹、きのこ麹など常に作っている紗智子に、乾燥麹はマストな備蓄だ。

    暑い時期だから、さっぱりしたご飯抜きバージョンでいこう。

    通常甘酒は、麹200g、ごはん200g、そこに水をひたひたに足して、60度で1晩保温すればできる。
    ヨーグルトメーカーで作れば、温度設定時間設定できるので、失敗もない。

    ヨーグルトメーカーがない場合は、ご飯と水を鍋で60度弱まで温めて麹を加え、炊飯器やシャトルシェフやスープジャーなどで保温しても作れる。
    60度以上にすると、せっかくの大切な酵素が死滅してしまうので、そこだけは注意だ。

    普段、白米にもち麦を炊いて食べている紗智子は、もち麦ごはんと麹を同量で合わせて作るのだが、その時の気分によって、麹と水だけで作ることもある。

    冬はご飯を入れた方が甘みが増して食べ応えあるが、暑くなってくると、ご飯なしの方が軽くて食べやすい気がする。

    ヨーグルトメーカーに麹と水を入れ、57度で10時間セットしておけば、会社から帰る頃には美味しい甘酒ができているはずだ。
    久しぶりに甘酒が飲めると思うと、すでに心も軽やかになっている。


    「ああ、この味!やっぱりこれが足りなかったんだわ~」

    帰宅して、作りたての温かい甘酒を一口試飲した紗智子は、満足げに頷く。

    さて。この甘酒で、早速仕事しますか。

    買ってきた塩鮭3切れをジップロックに入れ、甘酒大さじ1で和える。
    これは、明日の夕食とお弁当の分。
    甘酒でマリネした塩鮭は、臭みが抜けほんのり甘みも加わり、ぐっと美味しくなる。
    なんなら1週間くらいマリネしていても、問題ない。

    鶏もも肉2枚は、一口にカットしてジップロックに入れ、甘酒を大さじ2を加えてもむ。
    これも、こうしておけば1週間はもつ。
    カレーでもシチューでも炒め物でも、思いついたときに鍋やフライパンに入れれば、甘酒の酵素パワーで柔らかく美味しさの増したチキン料理を食べられる。

    そして、甘酒だれ。
    これは、今夜のメニューから早速使おう。
    甘酒とオリーブオイル同量に塩麹とレモン汁を混ぜる。
    多めに作っておけば、これも冷蔵庫で1週間はもつ。
    そこに、素材に合わせておろしにんにくや、おろし生姜を加えれば、絶品甘酒だれになる。

    甘酒に火を加えてないので、甘酒の酵素もばっちり摂取できる。

    今日はおろし生姜を加えて、ホタテのお刺身に合わせよう。
    残りは明日、おろしにんにくを加えて、水茄子のカルパッチョにしようかな。

    そして、忘れてはいけない、お気に入りの甘酒のアイス。
    アイスクリームメーカーに甘酒、卵、牛乳、バニラビーンズ、ラム酒も少し入れて、20分攪拌。
    冷凍すれば、2時間後には美味しい甘酒アイスの完成。
    凍りきってないシェイク状態もまた美味しい。これは、お風呂上りにいただこう。

    あっという間に甘酒尽くしのメニューができていく。

    そうこうしているうちに、夫の寿也の

    「ただいま~」という声が聞こえてくる。

    「おかえりなさい。出張お疲れ様!甘酒作ったわよ。
    あなた、豆乳割りが好きだったわよね?」

    「お、甘酒久しぶりだね!
    あれ、疲れがとれるんだよな。ありがとう!
    できたら、豆乳にラム酒もちょいと入れてくれたら、なお嬉しい」

    「甘酒カクテル、いいわね!
    私はブランデーとアーモンドミルクで割ろうかな。」

    「それもいいね!老後は、バー紗智子でもやる?」

    紗智子は噴き出して、

    「この前は、老後は割烹紗智子をやれば?って言ってたわよ。」

    と、笑いながら返す。
    気が付くと、今朝の不調はすっかり消えている。

    不調には、甘酒と笑いが、効果てきめんってことね…
    寿也が2,3日いなくて、笑いが、いや、愛が足りなかったのかな?

    そんな自分の発想にちょっと恥ずかしくなったが、足取りは軽く、満ち足りた気持ちでキッチンに向かう紗智子なのだった。



    ●帆立のカルパッチョ 甘酒ソース
    【材料・2人分】
    刺身用ホタテ100g、A{甘酒・オリーブオイル各大さじ1、塩麹小さじ1(塩小さじ1/8:1g)、レモン汁小さじ1/2、おろし生姜小さじ1/4、胡椒少々}、ベビーリーフ60g、プチトマト3個、ピンクペッパー適宜

    【作り方】
    ① Aの甘酒ソースを合わせておく。ホタテは厚さ半分に切る。
    ② 野菜と帆立を皿に盛り、ピンクペッパーをふる。


    【甘酒の作り方】YouTube↓
    ●甘酒の疑問点、全て解決!【今さら聞けない!甘酒完全マニュアル】〜失敗の原因はアレだった!


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