• favorite注目の料理教室
  • restaurant_menu料理ジャンルで探す
  • publicエリアで探す
  • edit日本の食文化 食の歳時記
  • restaurantおすすめレシピ
  • book食のトピックス・プレスリリース
  • import_contacts全国料理教室協会とは
  • import_contacts馬原香織の家庭料理教室コラム
  • import_contacts理事ベジ活アドバイザー生井理恵やさい美人塾
  • import_contacts顧問水谷美紀の食エッセイ
  • import_contacts理事真澄の発酵美ーガンスタイル
  • import_contacts和ごはん・食育研究会
  • import_contacts大豆(おから・豆腐)研究会
  • import_contacts理事鈴木あすなの四季のお料理会
  • import_contactsだし研究会
  • import_contactsおいしい酢研究会
  • import_contacts代表理事あそれいコラム
  • import_contacts顧問 実希のウェルネスコラム
  • import_contacts胡麻油研究会
  • import_contacts顧問美奈のレシピ小説
  • > (美奈先生のレシピ小説)第20話 ニクニクしく瑞々しい女子会♡(美奈先生のレシピ小説)

    (美奈先生のレシピ小説)第20話 ニクニクしく瑞々しい女子会♡

    (美奈先生のレシピ小説)

    美奈先生のレシピ小説20話!
    読むだけでお料理上手な気分になれるかも〜♬
    今回はクリスマスやお正月にも重宝しそうなタリアータレシピ付き٩(ˊᗜˋ*)و

    (美奈先生のレシピ小説)第20話 ニクニクしく瑞々しい女子会♡
    「緊急事態宣言明けたし、そろそろアレどうでしょう?」

    「わーい!待ってました。ぜひぜひ♡」

    まどかが送ったlineに、程なくして梨沙の返信が届く。

    「では来月のご都合良い日、教えてね!」

    楽しみ♪という笑顔のスタンプとともに、まどかもすぐに返事を返す。

    彼氏祐輔の姉であるフードコーディネーターの梨沙とは同い年で、
    会ってすぐに意気投合して、その後はちょいちょいlineのやり取りをしている。

    前回、梨沙宅に祐輔と招待してもらったので(第12話カルディが結ぶ女の友情~クリスマスの簡単華やかディップ♪ )、
    御礼に、次はまどかが梨沙を家に招待したい、と前々から話していたのだ。

    「祐輔君も呼んでいいのよね?」

    まどかと祐輔は、マンションの部屋が隣同士だ。
    なんなら土日はほぼ半同棲状態と言っていい。
    まどか宅に姉がくるなら、当然祐輔も一緒にと思って聞いたのだが、

    「うーん、今回はコイバナとかもしたいから、女子会がいいな。
    でもあいつも、せっかくの休日にラブラブのまどかちゃんと過ごせないのは可哀そうだし
    隣の部屋にいるのに来るなって言うのも、なんか意地悪よねぇ。
祐輔が仕事で、まどかちゃんがお休みの日ってないんだっけ?」

    「あ、祝日なら、私お休みで祐輔君は仕事よ。」

    「じゃあ、早速次の祝日はどう?そこなら、私もまだ仕事入ってないし。
    祐輔には私がこの日しかダメと言ってたって言えばいいわよ。」

    祐輔には申し訳ないが、弟が居たのでは本音女子トークもしにくいので、今回は遠慮してもらおう、という梨沙に、男兄弟のいないまどかは、そんなものかと思いながら、

    「了解(笑)」

    と、返す。

    …さて、何を作ろうかな。

    フードコーディネーターの梨沙に手料理ふるまうなんて、私も心臓よね、と思うが、
    気のいい梨沙の性格なら、何を作っても心から喜んでくれそうな気がする。

    お互いワインが好きだし、梨沙がワインを持っていくと言っていたから、
    ワインに合うつまみをちょこちょこ作るとして・・・
    メインはどうしよう。

    梨沙ちゃんといえば、牛肉よね…
    前回は、梨沙が牛肉好きと聞いて、張り切って3時間煮込んだブッフブルギニヨン(牛肉の赤ワイン煮)を持ち込んだ。

    今回は、せっかくうちで作るんだから、焼こうかな。
    塊肉をタリアータにして、焼きたてにたっぷりのサラダを添えよう。

    山形の親戚からラ・フランスが送られてきたばかりだが、
    「食べ頃は11月に入ってから」と記載があったので、ちょうどいい。
    洋梨にナッツやゴルゴンゾーラを合わせたサラダなら、ワインに合うし、オシャレ料理好きな梨沙がいかにも好きそうな気がする。

    当日。
    梨沙が持ってきたシャンパーニュで乾杯し、
    海老ときのこのエスニックマリネ、人参とマスカルポーネのムース、生ハムと彩り野菜のタルティーヌ、牡蠣のガーリックコンフィ、根菜とスパイスのケークサレ、などあらかじめ作っておいたものを一緒につまみながら、女子トークを思う存分楽しんだ後は、いよいよメインの登場だ。

    「5分だけ待っててね」

    と、席をたってキッチンに入り、フライパンを温める。

    ローストビーフと違ってオーブンを使わずフライパンで作るタリアータは、
    手軽で、あっという間にできるので、こんな時にはとても重宝する。

    室温に戻しておいた牛肉を全面軽く焼いて、アルミホイルで保温。
    その間に洋梨を切って胡桃やベビーリーフを混ぜ、手早くサラダにする。

    肉汁が落ち着いたころにカットして、洋梨サラダを盛り合わせ、プチトマトを添えると、華やかで美味しそうに仕上がった。

    「わ~♡タリアータに、旬の洋梨のサラダなんて嬉しい!
ブルーチーズと洋梨の組み合わせも大好きよ。 あ、次は赤行こうよ、赤!」

    梨沙がはしゃいだ声で、自分が持ち込んだボルドーを開けはじめる。

    「う~ん。お肉に甘酸っぱい果物ってどうしてこんなに合うんだろうね。
    ニクニクしさには、瑞々しさも必要ってことか。
    私に足りないのはそこかなー」

    「・・・え?」

    だんだん目が座ってきた梨沙が、突然饒舌に語り始める。

    「…でね。そのひそかにあこがれてたカメラマンの良平さんには彼女がいるってわかったんだけど(15話 梨沙の勝負まかない~カダイフ風サーモン)、編集さんに聞いたらまだ半年くらいの付き合いらしくて、2年前に離婚してからはしばらくフリーだったみたいなの。
    私、1年以上は片思いしてたから、すぐにアタックすればよかったのかな…。
    まぁ彼女いなくても、私がタイプじゃなければ進展しないかー。

    BBQで唯一ときめいたワイルド男子の佐藤君(17話 肉食男子へ挑む!勝負BBQ♡ )も、蓋を開けたら新婚だったし、
    もう私、とことん男運ないみたい!」

    「カメラマンさんとは、ずっと一緒に仕事してたんでしょ?
    梨沙ちゃんの気持ちは、伝わってなかったのかなぁ。」

    「天然系だから、気づいてなかったと思う。
    自分的にはウマもあってて、けっこういい感じだと思ってたんだけど、
    向こうからしたら、ただの気の合う仕事相手だったのよね。

    …ところで、二人はどっちから告白したの?やっぱり祐輔?
    祐輔面食いだから、まどかちゃんを好きになるのは納得だけど、
    まどかちゃんは一体祐輔のどこが良かったの?
    結婚はまだ考えてないの?」

    梨沙の矛先が突然自分に向き、まどかは焦ってむせそうになる。
    梨沙になれそめから話すのはやぶさかではないが、祐輔が後でからかわれるのも気の毒だ。

    「あ!そろそろデザート出すね。」

    と、苦し紛れにキッチンに逃れる。
    しばらくして、

    「梨沙ちゃん、ちょっと早いけど、おめでとう!
    明後日、誕生日なんでしょ?」

    キャンドルをたてたホールケーキを運んできたまどかに、
    梨沙はびっくりして、目を丸くする。

    「え、なんで知ってるの?
    しかも、私の好きな千疋屋の銀座モンブランだ!」

    「これ、祐輔君がお取り寄せしてくれたのよ。
    姉貴の誕生日もうすぐだから、お祝いしてやってって。優しい弟さんよね。
    梨沙ちゃんのバースデーケーキは、昔からここのモンブランなんでしょ?」

    「そうなの。私、子供のころから栗が大好きでね。
    ちょうど秋生まれだし、実家に居る頃は、いつもここのモンブランで家族にお祝いしてもらってたんだ。懐かしいな。

    あいつ、粋なことしてくれるじゃない。
    私、仲間外れにしちゃったのに…。なんだか罪悪感でてきたわ。」

    申し訳なさそうにつぶやく梨沙に、

    「祐輔君、もう仕事から帰ってくる時間よ。
    そろそろ呼んであげる?」

    と、まどかはいたずらっぽく顔を覗き込む。

    「そうね。女子会はおおいに楽しんだし、お礼も言いたいから、呼んでくれる?
みんなでモンブラン食べよう。」

    「うん。私美味しい珈琲淹れるわ。3人でお祝いしよう。」

    嬉しそうに頷いて、早速祐輔にlineするまどかに、

    あいつ、ちゃんといい彼氏してるじゃない…。
    2人にはずっと仲良く付き合っていてほしいな…

    まどかのほんのり桃色に染まった綺麗な横顔を見ながら、束の間自分の現実を忘れ、
幸せな気持ちでいっぱいになる梨沙なのだった。


    ●タリアータの洋梨サラダ添え
    《材料 2人分》
    牛もも肉ブロック300g、塩・こしょう各少々、オリーブオイル小さじ1、赤ワイン大さじ1、洋梨1/2個(正味250g)、A{ベビーリーフ20g、ゴルゴンゾーラ20g、胡桃(粗みじん切り)20g、蜂蜜小さじ1、オリーブオイル大さじ1/2、黒胡椒適宜}、プチトマト・バルサミコクリーム各適宜
    
《作り方》
    ① フライパンに油を薄くひいて温め、室温に戻しておいた牛肉に塩胡椒をふって入れ、強火で1,2分動かさず焼き、焼き色がついたら裏返す。
    ② 裏返したら赤ワインを入れて、アルコールを飛ばし、1分。両サイドも30秒ずつくらい焼く。
    ③ 前面、こんがりと焼き色が付いたら、お肉を出して、すぐにアルミホイルに2重に包む。
    ④ 洋梨の皮をむいてくし切りにして、Aと一緒にボウルに入れて和える。
    ⑤ お肉を薄くスライスし、お皿に盛って、④の洋梨サラダを添える。
    ⑥ プチトマトを添え、好みでバルサミコクリームをかける。

    ※牛肉のタリアータの作り方は、YouTubeでも紹介しています。
    みなきっちんの【牛肉のタリアータ作り方】


    第17話〜の登場人物はコチラ
    第11話〜の登場人物はコチラ
    第1話〜第10話の登場人物はコチラ

    第1話はコチラ
    第2話はコチラ
    第3話はコチラ
    第4話はコチラ
    第5話はコチラ
    第6話はコチラ
    第7話はコチラ
    第8話はコチラ
    第9話はコチラ
    第10話はコチラ
    第11話はコチラ
    第12話はコチラ
    第13話はコチラ
    第14話はコチラ
    第15話はコチラ
    第16話はコチラ
    第17話はコチラ
    第18話はコチラ
    第19話はコチラ

    澤田美奈講師のお料理教室 美奈のおしゃデリ・クッキング
    詳細はこちら

    澤田美奈講師のインスタグラム
    詳細はこちら

    澤田美奈講師のフェイスブック
    詳細はこちら

    澤田美奈講師のホームページ
    詳細はこちら

    澤田美奈講師のYouTube みなきっちん
    詳細はこちら