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    (美奈先生のレシピ小説)第24話 きのこ麹で春祭り

    (美奈先生のレシピ小説)

    美奈先生のレシピ小説24話
    紗智子さん、洋子さん、今年はきのこ麹パーティなんですね♬ お誕生日おめでとうございまーす٩(ˊᗜˋ*)و!! 読むだけでお料理上手な気分になれるかも〜♬今回は「きのこ麹」のレシピ付き

    (美奈先生のレシピ小説)第24話 きのこ麹で春祭り
    「洋子、こっちこっち!1年ぶりね。ようやくまん防も明けてよかったわね。」

    「紗智子~久しぶり!あっという間の1年よね。毎年時間たつのどんどん早くなって、怖い…」

    1年に一度、洋子と紗智子がお互いの誕生日を祝う春が、今年もやってきた。
    ついこの間会ったような気がするが、もう1年経っているのだ。

    「去年は、合同誕生会の後、紗智子が作ってくれた玉ねぎ麹のお料理食べさせてもらう会もやったね。あれ、美味しかったなあ。」(第14話 春のおもてなしは玉ねぎ麹祭♡

    「そうそう、洋子が送ってくれた淡路の玉ねぎで作ったのよね。」

    「玉ねぎ麹、あの後もずっと作ってるの?」

    「もちろん。日々のコンソメ代わりだもん。そうそう、最近はきのこ麹にもはまってるのよ」

    「なになに?!また次から次へと、いろんな麹がでてくるものねえ。それはどういうの?」

    「塩麹は塩と麹と水で作るでしょ?そこにレンチンしたきのこを混ぜて、発酵させるだけよ。きのこの旨味が麹のパワーでさらに美味しくなって、すごいんだから。それだけ舐めても、ワインのアテになるわよ!」

    「ちょっとちょっとー!そんなこと言われたら、気になって仕方ないわ。
    いいシャンパーニュと紗智子が好きそうなワイン持っていくから、食べさせてよ!」

    「やっぱり、そうくるか…わかった。今年はきのこ麹祭り、やりましょ。」

    苦笑しながらも、紗智子は楽し気に答えた。
    頭の中では、もう何を作ろうかとワクワクしている。

    さて、当日。きのこ麹はたっぷり仕込んでおいたので、準備万端だ。
    去年の玉ねぎ麹祭りはイタリアンだったから、今回はビストロ風メニューにしよう。
    飲兵衛の洋子は、きっとシャンパーニュに白、赤、3本抱えてやってくるだろうから、お酒に合う料理にしないとね。

    きのこ麹の美味しさを知ってもらいたいから、
    スターターは、きのこ麹のカナッペがいいな。
    きのこ麹をバゲットに塗って、シンプルに味わってもらうと、その真価がわかる。
    でもそれだけだと素っ気ないから、クセのないホワイトマッシュルームの極薄切りをのせ、トリュフオイルをかけ、ピンクペッパーをふり、セルフィーユを添えて、見た目も可愛い激うまカナッペにしよう。

    そこに、キリっと酸味のきいた白ワインビネガーとスパイシーなオリーブオイル、そしてきのこ麹で和えたきのこのマリネも添える。
    どちらも、乾杯のシャンパーニュにぴったりのはずだ。

    続いて、いつも野菜不足とぼやいている洋子のために、春野菜メニュー。
    まずは、春キャベツと胡桃のきのこ麹和え。
    生の春キャベツを千切りにして、きのこ麹を加え、水分が出るまでもむ。
    しんなりしたら、オリーブオイルと胡桃と和えるだけの手軽さだが、春キャベツの甘みときのこ麹の旨味のマリアージュで、これが驚くほど美味しい一品なのだ。

    さらに、焼きタケノコのきのこ麹ソース。
    こんがり焼いたサクサクの旬のたけのこに、きのこ麹とバルサミコクリームのソースをとろりとかける。
    コクのある熟成バルサミコの甘酸っぱさが、たけのこのフレッシュ感をひきたててくれる。白ワインがすすむに違いない。

    そして、きのこ風味のキッシュ・ロレーヌ。
    具は、きのこと今が旬の甘い新玉ねぎ。
    アパレイユに塩代わりのきのこ麹を入れると、きのこの濃厚さがぐっと増す。
    グリュイエールチーズとパルミジャーノ・レジャーノも贅沢に入れよう。きのことチーズは相性抜群だから。

    キッシュの色が地味なので、ベビーリーフとプチトマトとマッシュルームのサラダを添えて、華やかに仕上げよう。
    きのこ麹のドレッシングで和えるだけの手軽さだが、この紗智子特製ドレッシングが、うなるほど美味しいのだ。

    マスタードやにんにく、はちみつなどの調味料をきのこ麹と混ぜたものだが、何にでもマッチする万能ドレッシングになっている。
    きのこ麹の旨味パワーが実感できる逸品だ。

    その後は、赤に合わせて、きのこ麹入りパテ・ド・カンパーニュ。

    塊の豚肩ロースを叩いて、きのこ麹とスパイスで1晩マリネ。そこに卵を加えて攪拌して、生ハムで包み、湯煎でじっくり焼く。
    数日寝かした方が美味しいから、2日前には作っておいた、今回の力作だ。
    こちらも赤ワインが止まらなくなること必至である。

    肉が続くので、メインの前の箸休めは、消化を促し、口の中をさっぱりさせる、きのこおろし。
    大根おろしにきのこ麹とごま油、青のり少々を混ぜるだけだが、止まらなくなる美味しさだ。

    そしてメインは、地鶏のソテー きのこ麹ソース。
    鶏を焼いたフライパンできのこと玉ねぎを炒め、そこにきのこ麹、生クリーム、黒胡椒、白ワイン、ほんの少しの蜂蜜を加えて煮詰める。
    パンでぬぐって最後まで飲み尽くしたい美味しいソースになるだろう。

    よし。きのこ麹祭り、準備完璧。

    「きゃ~♡きのこパーティーだー!」

    ダイニングに入るやいな、テーブルの上のきのこ麹の料理に歓声を上げる洋子は、予想通り泡、白、赤と3本のワインを重そうに抱えてやってきた。

    「さすがに、どれも美味しいわねえ。
    このカナッペにのってるペーストはきのこ麹に何混ぜてるの?」

    「きのこ麹だけなのよ。すごい旨味でしょ。」

    「え~?!すごい複雑な味がするのに。きのこ麹、予想以上にできる子ね…。
    このパテカン、なんなの、すごい深みのある美味しさ!これもきのこ麹が入っているのね?」

    「そうなのよ。きのこ麹でマリネしたの。奥行きある味わいになってるでしょ?」

    「いや~参ったわ。きのこ麹!瓶に入って売ってたら、絶対買っちゃう!紗智子レストランで売ってないのかなぁ?」

    きのこ麹祭りを堪能し、大満足の洋子は、甘えた笑顔を紗智子に向ける。
    この無邪気な笑顔を見るとなんでも許してしまい、20年以上、二人の友情は続いているのだ。

    「仕方ないわね。瓶に少し詰めるから、お土産に持って帰っていいわよ。」

    「きゃ~、紗智子、愛してる!」

    「ちょっとちょっと、重いから。笑」

    飛びついてきた洋子に、思わずふらついた紗智子の瞳に、ベランダに舞い落ちる桜の花びらが映る。

    きっと来年の春も、あっという間にやってくるのだろうな…。
    その時も同じように、ここで二人ではしゃいでいる予感がして、温かな気持ちになる紗智子なのだった。


    ★きのこ麹のカナッペ
    <材料・バゲット2切れ分>
    バゲット2枚、きのこ麹小さじ1、トリュフオイル・ピンクペッパー・セルフィーユ・ホワイトマッシュルームの薄切り各適宜

    <作り方>
    ① バゲットにきのこ麹を薄く塗り、トリュフオイルをかけ、ホワイトマッシュルームをのせる。
    ② ピンクペッパーをふり、セルフィーユを添える。

    ★きのこ麹ドレッシング
    <材料・作りやすい量>
    きのこ麹大さじ1、ホワイトバルサミコ酢(レモン汁)大さじ1/2、粒マスタード小さじ1/2、オリーブオイル大さじ1.5、おろしにんにく・はちみつ各小さじ1/4黒、胡椒・エルブドプロバンス各適宜
    <作り方>
    全てをよく混ぜる。ベビーリーフ・トマト。マッシュルームなど、好きな野菜にかける。

    ★きのこおろし
    <材料・2人分>
    大根おろし80g、きのこ麹大さじ1/2、ごま油小さじ1/2、青のり・いりごま少々
    <作り方>
    材料をすべてまぜる。

    ●きのこ麹
    <材料>
    好みのきのこ150g(しめじ、えのきだけ、椎茸、マッシュルーム、エリンギなど2,3種以上が良い)、米麹100g、水200ml、塩30g

    <作り方>
    ① きのこは粗く刻んで、耐熱容器に入れ、600wで5分、火が通るまで加熱する。
    ② その間に、タッパーに麹をほぐし、塩とすり合わせ、混ざったら水を注いで混ぜる。
    ③ きのこの粗熱がとれたら、②に加え、フードプロセッサーで軽く攪拌する。
    ④ 1日1回、麹が柔らかくなるまで1週間~10日ほど、室温に置く。( 急いでるときは、60度10時間、ヨーグルトメーカーなどで保温してもできる)
    ⑤ 出来上がったら、お好みで、さらに攪拌して、冷蔵庫で保存。(1週間程度)




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