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  • > (美奈先生のレシピ小説)第25話 ショートパスタは縁起がいい?!~コラボ料理でお祝いイタリアン♡(美奈先生のレシピ小説)

    (美奈先生のレシピ小説)第25話 ショートパスタは縁起がいい?!~コラボ料理でお祝いイタリアン♡

    (美奈先生のレシピ小説)

    美奈先生のレシピ小説25話
    美菜子さん、耕太君おめでとうございます( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )
    読むだけでお料理上手な気分になれるかも〜♬
    今回は「海老とそら豆のニョッキ ミックスナッツのジェノベーゼ」のレシピ付き

    (美奈先生のレシピ小説)第25話 ショートパスタは縁起がいい?!~コラボ料理でお祝いイタリアン♡
    「え~?!ついに、決まったの?おめでとう!今日はごちそうするわよ」

    会社帰り、珍しく美菜子の方から

    「話があるので、軽くご飯食べて帰りません?」

    と、ちょっと照れ臭そうに誘われた時から、まどかには
    美菜ちゃん、もしかして…♡と予感があった。
    妹のような美菜子が結婚する、と実際に聞くと、自分のことのように嬉しく、ドキドキと興奮する。

    「ありがとうございます。
まだ日取りはきめてないんですけど、来年明けたくらいにお式をあげようかと。
    コロナの状況にもよりますが、もし披露宴できそうなら、先輩ぜひ出席してくださいね」

    まどかの心からの祝福が伝わってきて、美菜子の心もはずむ。

    「もちろんよ!今から楽しみだわ。
美菜ちゃんのウエディング姿、かわいいだろうなあ。私泣いちゃうかも・・・」

    早くも、想像して目をうるませているまどかに、美菜子は温かい気持ちになりながら

    「あ。お料理にはこだわるつもりなので、ご迷惑でなければ、噂の料理男子の彼氏さんもご一緒にいらしてくださいね!」

    と、目をキラキラさせる。

    「え、いいの?そういえば、私は紹介してもらったけど、うちのはまだ紹介してなかったものね。」

    …そうだったわ。まどか先輩には、一度会ってもらったことあったんだった…

    まだ付き合いだして1年も経っていない頃、耕太にまどかを紹介した時のことを思い出す。
    耕太があまりにまどかを絶賛するので、つい嫉妬してしまったことも、今となっては懐かしい。(第8話 玉ねぎと恋とかけてその心は?…じっくり温めると甘くなる♡

    …あの時はまだ、自信がなかったのよね。私ったら、バカみたい。
これはちょっと、笑い話でも恥ずかしくて言えないわね…

    「そうですよ。お式の前に、機会あったら紹介してくださいよ。」

    「じゃあ、私と祐輔でお料理作るから、耕太君と一緒にうちに遊びにいらっしゃいよ。
    4人でお祝いパーティーしよう!」

    「先輩と彼氏さんのお料理がいただけるんですか!?それ、楽しみすぎます♡」

    頬を染めて嬉し気に答える美菜子を見て、
    美菜ちゃんたらますます綺麗に、なんだか色っぽくなっちゃって…幸せオーラってすごいわ! と、ひそかに感心するまどかなのだった。


    「…ということで、協力してもらえる?」

    家に帰ってすぐ、隣マンションの祐輔の部屋を訪れたまどかは
    美菜子との今日のやり取りの一部始終を話す。

    「まどかの可愛いがってる後輩のお祝いなら、もちろん協力するよ!
    で、俺は何を作ればいいかなあ」

    「祐輔といえば、イタリアンじゃない?
    お誕生日のイタリアン尽くしもとっても美味しくて嬉しかったけど、(第10話 オトコの勝負料理は、イタリアン!)
初めて祐輔にお料理作ってもらった時に自家製のオレキエッテが出てきて、すごく感動したのよ! (第4話 メインディッシュはパスタの後に…)」

    「いや~、あの時は、まどかにどうにかして気に入られようと必死だったんだよ。笑
    でも、あれが胃袋つかめて付き合ってもらえた記念すべき料理なら、結婚祝いにも縁起いいよな!
    よし、またショートパスタを作るよ。今度はニョッキにしようかなあ。
    あとは、なんかイタリアンの副菜みたいなのでいいかな?」

    「いいわね!じゃあ、私はメインとデザートに、前菜ちょこっと作るわね。」

    ということで、二人のコラボ祝いイタリアンメニューがざっくり決まり、まどかは隣の部屋へ帰って行った。

    祐輔は、まどかを見送りながら頭は忙しく考える。
    美菜子さんって、お人形みたいに可愛いオシャレ女子って言ってたな。
    やっぱり映えるメニューがいいよなあ。

    あ、そういえば好き嫌いとか聞いてなかった!電話するか。

    「美菜子さん達って、好き嫌いとかあるのかなあ」

    「彼氏の方は、味覚が保守的だって言ってたけど、美菜ちゃんは好き嫌いなかったはずよ。
    海老とかハーブとかチーズとかよく食べてる気がする。おやつにいつもナッツ食べてるから、ナッツも好きなんじゃないかな?野菜も全般大好きよ。
    あ、うちのベランダにたくさんハーブあるから、もし使うなら取りに来てね。」

    海老にハーブにチーズ…おやつはナッツ?!…なんてオシャレなんだ!
    祐輔の闘志に火がついた。
    よし。
    前回はトマトクリームソースのオレキエッテだったから、今回はこっちもさらにオシャレ度上げて、ジェノベーゼのニョッキに挑戦だ!

    まどかの育てているバジルに、ナッツをぶちこんで、海老も入れて、チーズもたっぷりふれば、美菜子の好物オンパレードになる。

    海老のパスタは前にも作ったが、まどかも大好きだから良しとしよう。

    しかし、ナッツって言ってもいろいろあるよな?
    わからないから、家にあるおつまみのミックスナッツでいいだろう。
    えーと、アーモンドに胡桃にヘーゼルナッツにカシューナッツか…この中に好きなナッツも何かしらあるに違いない。

    ジェノベーゼとは本来は松の実で作るらしいが、いろんな種類のナッツで作る方が、味の奥行きがある気がする。
    野菜も大好きって言ってたから、海老だけでなく、旬のそら豆やプチトマトも入れたら、映えるし一石二鳥じゃないか?

    副菜は、前にまどかに褒められた、ガラムマサラ入りのカポナータにするか!

    考えていると、だんだん楽しくなってきた。


    一方のまどかは、祐輔の電話を切った後、メインに悩んでいた。

    耕太は、典型的な男子舌で、パクチー苦手、ウォッシュチーズやブルーチーズなど匂い強いものもだめ、まどかの得意なフルーツ使いの料理もNG、とのこと。
    今回は、あまり冒険するのは危険だわ。
    まあ、男子といえばお肉よね。
    初夏らしく、メインはチキンのカチャトラにしておこう。
    前菜は無難に、リコッタチーズと生ハムのブルスケッタ、鯵と夏野菜のマリネあたりで爽やかにまとめようか。

    ドルチェは、どうしよう?
    そろそろ出回ってきたさくらんぼは、美菜ちゃんの愛らしい雰囲気にぴったりだし、なんとなくカップルなイメージだから、さくらんぼのタルトにしよう!
    耕太君も、甘いものは好きと言ってたしね。

    よし、決まった♡
    喜んでくれるといいな。


    当日。まどかは、鼻歌まじりに、寝かせておいたタルトの生地を焼きつつ、フレッシュな鯵を3枚におろすところからスタート。

    おろした鯵に薄力粉をつけてオリーブオイルで揚げ焼きし、レモンにお砂糖、ナンプラーに赤唐辛子をきかせたちょっとベトナムテイストな南蛮だれを作って、マリネする。
    鯵だけだと地味だが、赤や黄のパプリカにきゅうり、にんじん、新玉ねぎなど千切りにした様々な野菜も加えると、一気に華やかになる。
    
1晩ほど味をしみさせたほうが美味しい料理なので、朝仕込めば夕方食べる頃にはちょうどよく味が馴染んでいるだろう。

    焼きあがったタルトの生地を冷ます間に、カスタードクリームを炊く。
    メープルシロップで甘みをつけ、さくらんぼのお酒キルシュを少し入れた、甘さ控えめのクリームにした。

    クリームを冷ましてタルトに絞り入れ、昨夜作って冷蔵庫で寝かせておいたさくらんぼのコンポートをぎっしり並べると、我ながら可愛らしく仕上がった。

    ブルスケッタは、ナッツたっぷりのバゲットに、リコッタチーズにマスカルポーネとサワークリームを混ぜたペーストをこんもりのせて、プロシュートとミントを飾る。

    カチャトラの鶏もも肉は、以前上司の紗智子に教えてもらってからちょいちょい作っている玉ねぎ麹に、1晩浸けた。
    麹パワーで柔らかくジューシーになったチキンに、フレッシュトマトときのこもたっぷり。

    祐輔がバジルを使うようなので、(朝、もらいにきた)、仕上げはイタリアンパセリを刻んで入れよう。
    茄子も入れたいところだが、これまた祐輔がカポナータも作ると張り切っていたので、かぶらないようズッキーニにした。
    ズッキーニの初夏野菜らしい瑞々しさが、トマトソースによく合うのだ。

    うん、美味しい!完璧♡
    祐輔、大丈夫かな…

    その頃、茄子のカポナータを完成させた祐輔は、ジェノベーゼ作りに苦戦していた。
    すり鉢がなかったので普通のボウルにめん棒でぐりぐりバジルとナッツを潰そうとしているのだが、なかなかに大変な作業だ。

    「どう?はかどってる?」

    とまどかからlineがきたので、現状を伝えると、すぐにバーミックスを持ってきてくれた。

    「ボウルにめん棒じゃ、ジェノベーゼは大変よ。
    しかも、アーモンド丸のまま潰そうなんて、男らしすぎる。堅いものは、潰す前に粗く刻んどかなきゃ。
    刻んでからバーミックスかければ…ほら、楽でしょ。」

    「おお、文明の利器!すげー。もうできた。俺の苦労はなんだったんだ…」

    汗だくの祐輔が、がっくりと首をたれる。

    「パスタはこれからなのよね?
    作って茹でたら、ソースからめてすぐ食べたほうがいいし…置いて置けないから、どうしようか?」
    「ふふ。そこはちゃんと考えてるよ!
    実は朝イチで作って、冷凍してある。冷凍した生地を茹でて、このソースと具を合わせればいいだけだから、タイミングはいつでもOKだよ」

    「すごい!いつの間にそんな段取り上手になっちゃって!
    じゃあ、家で一緒に待機してましょう。」

    準備完了した二人がコーヒーを飲み終えた頃、美菜子と耕太がやってきた。

    「今日はお招きありがとうございます」

    にこにこしながらペコリと頭を下げる二人に、祐輔も思わず笑みがこぼれる。

    おお、なんだか可愛い二人だなあ。
    って、二人とも俺より年上なんだよな!と気づき、慌てて頭を下げる。

    「この度はご結婚おめでとうございます!祐輔です。
    美菜子さん、まどかがいつもお世話になっています」

    「祐輔さん、はじめまして。お世話になっているのはこちらです。
    いつもまどか先輩からお話伺ってますよ。今日はお料理楽しみにしてます」

    「耕太です。よろしくお願いします。俺だけ料理全然できないから、肩身狭いなあ。
    あ、こちらお祝いのシャンパーニュです。」

    気まずそうに笑ってぽりぽり頭をかく耕太は、絵にかいたようなイケメンの好青年だ。


    「祐輔さんは、あまりお酒強くないって伺ったので、私のお気に入りのBIOのシードルも持ってきました。」

    美菜子もすかさず、可愛いボトルのシードルを手渡す。

    「お気遣い恐縮です・・・」

    「もう!みんなそんな堅苦しい挨拶はなしなし!さ、飲もう。シャンパーニュ嬉しいわ~」

    まどかの明るい音頭で乾杯をして、前菜を食べ終わる頃には、4人ともすっかり打ち解けてリラックスしていた。

    「いやあ、美菜子から聞いてた通り、二人とも料理玄人はだしですね!どれも本当に美味しいや」

    「これから、祐輔渾身のパスタがでてくるわよ!」

    「プレッシャーかけないでくれよ!二人の口にあえばいいんだけど…」


    「え、すげえ!このパスタも祐輔さん手作り?!もちもちで超うまい!」

    「ほんと!しかも海老とかそら豆とか、私の好きなものばかりで嬉しい…」

    「そろそろ、ドルチェいくわね。美菜ちゃんイメージのさくらんぼタルトよ」

    「わ~かわいい!さくらんぼも大好きなんです。デザートまで手作りしてくださったなんて…先輩、本当にありがとうございます!」

    「そんな喜んでくれる美菜ちゃんが、さくらんぼより可愛いわ~」

    シャンパーニュをあけ、白ワインを飲みはじめたまどかもゴキゲンだ。

    「耕太さん、美菜ちゃんを幸せにしてあげてね」

    「はい!次はお二人の番ですね!」

    無邪気に答える耕太に、まどかは思わずむせそうになる。

    シードルで気持ちよく酔っている祐輔は

    「そうですよね。俺たちも来年くらいかなあ」

    と、これまた無邪気に答える。

    「祐輔!?」

    「便乗して、じゃないけど、俺もちゃんと考えてるよ」

    「わ~!素敵素敵!一緒に式をあげられたら最高ですね!」

    これまた酔っぱらった美菜子が嬉しそうに叫ぶ。

    本当に?!私も結婚するの?!
    …来年は、大変な年になりそうだ・・・

    まどかは頭の中をぐるぐるさせながらも、嬉しさで胸がどきどきと高鳴っていくのだった。


    ●海老とそら豆のニョッキ ミックスナッツのジェノベーゼ
    【材料・2人分】
    じゃがいも1個(150g)、強力粉30g、塩3g、A{バジルの葉15g、ミックスナッツ30g、にんにく1/2片、塩小さじ1/2、オリーブオイル60cc、胡椒少々}、そら豆8本、むき海老100g、プチトマト5個、パルミジャーノ・レッジャーノ(粉チーズでも良い)適宜

    【作り方】
    ① そら豆は、さやから出しておく。海老は背ワタを取る。プチトマトはヘタを取って2等分にする。
    ② ジェノベーゼを作る。Aを粗く刻んでバーミックスやフードプロセッサーでペーストにする。(すり鉢でも良い)なめらかになったら、フライパンか鍋に出して温める。
    ③ じゃがいもは、丸ごとさっと水で濡らしてラップに包んで600wのレンジで4分加熱する。
    ④ 熱いうちに皮をむいてめん棒などでつぶし、強力粉と塩を混ぜ、まとまったらひとつに丸める。棒状に伸ばして1㎝幅にカットして丸め、フォークでつぶす。(すぐに茹でないときには冷凍)
    ⑤ 熱湯に塩を入れ、④のニョッキと剥いたそら豆と海老を入れる
    ⑥ 再沸騰して1,2分たったらザルにあげて、②のソースに加える。プチトマトも加えて、全体をざっと混ぜる。
    ⑦ 器に盛り、パルミジャーノ・レッジャーノを削りかける。






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