電子レンジで「加熱しちゃいけない」容器
(電子レンジに関する記事)
あらためて復習しよう!電子レンジで「加熱しちゃいけない」容器
そんな時は買ってきたお惣菜や冷凍食品を上手く取り入れた中食が便利!そして料理を温めるのに大活躍なのが電子レンジ。
電子レンジは、気軽に使える便利さはあるものの、なんでも入れて良いというわけではありません!
今回は、改めて復習しておきたい「電子レンジで加熱できない容器」を紹介します。
前提として、電子レンジは電磁波(マイクロ波)が水分子にあたって振動させることで熱を発生させます。つまり食材には水分があるので温まります。容器は水分を含むものは使えません。
■紙製の容器
紙は、湿気などで水分を多少含みますので、電子レンジには使えません。熱をもって発火し、燃える危険性があります。最近は、お弁当に紙パックを使用しているところも増えましたが、電子レンジそのまま入れることはできません。耐熱容器に移し替えてください。また紙コップもNGです。内側に貼られた耐水用のポリエチレンが溶け出すことがあるので注意してください。
■木製の容器
木も微量ですが水分を含むので使えません。素材内に含まれる水分が熱で膨張したり高温になったりして、ヒビが入ってしまったり、焦げて炭のようになったりします。最悪の場合、発火の危険もあります。また漆器(おわんなどの塗り物)も同様の理由で避けてください。最近は、電子レンジ対応可能なものも開発されていますが、「電子レンジOK」の表記のないものは、基本はNGです。
■ペットボトル
プラスチックも「電子レンジ対応の容器」しか使用できません。特にペットボトルは電子レンジ用に作られていません。温かい用のペットボトルもNGです。沸騰直前まで温度が上がってしまうと、ペットボトルが変形する可能性があります。特に蓋をしたままだと破裂の危険性もあるのでやめましょう。
■発泡スチロール
肉や魚が入っている食品トレイなどの発砲スチロールは、電子レンジ対応していませんので、そのまま電子レンジに入れてはいけません。マイクロ波があたって溶けた場合、体に良くない化学物質が食品に付着する可能性があります。テイクアウトで使われる発泡スチロール製の容器も避けたほうが良いでしょう。
■ラップ
ラップも電子レンジOKか確認してから使ってください。肉や魚が包まれていたラップごと冷凍保存し、そのまま電子レンジにかけて解凍したりしていませんか?耐熱ではないラップの場合もありますので、やめた方が良いでしょう。
■アルミホイル
お弁当に入っている、アルミカップなどは一緒に加熱できません。取り除くか、別容器に移してから加熱してください。電子レンジのマイクロ波がアルミホイルにあたると、電磁波が反射して電子レンジ自体が故障の原因になったり、熱が生じて火花が飛び散り発火する危険性もあります。
■金属のついた容器
アルミホイルと同様、金属の絵付け、金の縁取りしてある陶磁器もNGです。金属部分にマイクロ波が集中して、スパークが起こる可能性があります。ステンレスマグも勿論加熱してはいけません。
基本は「電子レンジOK」等の表記のあるプラスチック容器、耐熱ガラス、陶磁器(金属のついていないもの)に移し替えて、電子レンジを使用しましょう。
その他、電子レンジ内を汚れたままにして使い続けると、汚れが乾燥して炭の状態となり火花が出て発火することもあります。電子レンジの庫内はこまめに掃除をして、安全に使ってくださいね。
ライター 麻生怜菜
あそれい精進料理教室