手土産として知っているとカッコイイ和菓子
(和菓子に関する記事)
和菓子の健康効果と知っているとちょっとかっこいいオススメ和菓子をご紹介します。
かなり時代は遡りますが、武士の時代には、男のたしなみとして“菓子”を食べる習慣がありました。お茶の文化が中国から伝わり、武士の間で“喫茶”の習慣が発達すると、一緒に食べられていた“菓子”も趣向をこらすようになります。お茶と共に、菓子を知っていることは武士のたしなみとして浸透していたのです。
今回は、和菓子の健康効果と知っているとちょっとかっこいい、オススメ和菓子をご紹介します。
甘いものが食べたい時「和菓子」なのはなぜ?
「ダイエットをしている時、どうしても甘いものを食べるなら“和菓子”」と聞いたことがあるかもしれません。和菓子は、バターや生クリームの使用が少ないので、カロリーが控えめ。砂糖・米・小麦・小豆・ドライフルーツ・木の実・寒天など、素朴な植物性の原料でつくられているものが多くカラダに優しい甘味なんです。
特に注目したい食材が小豆で、小豆は、古くから私たち日本人に親しまれてきた食材のひとつ。少量ですが良質なたんぱく質が含まれています。さらにビタミンB群が豊富。糖質をエネルギーに変えるB1、皮膚の健康維持に必要なB2、B6に富み、むくみや血圧降下に効果があるカリウムも含まれます。
他には、便秘改善が期待できる不溶性食物繊維と、血中コレステロールや血糖値の上昇を抑える水溶性食物繊維、赤ワインの約1.5倍のアントシアニンなど、栄養の偏りがちな現代人に必要な栄養素が豊富に含まれています。
アントシアニンは、餡をつくるために小豆に砂糖を加えると、メラノイジンという物質が生成され、抗酸化作用をもたらすといわれています。
小豆はアンチエイジング効果が抜群の食材なのです。
男のたしなみ!知っているとカッコイイ和菓子
では、どんな和菓子を選ぶと良いのか? 今回は、ちょっと贅沢したいときのご褒美和菓子、手土産として知っているとカッコイイ和菓子3つを紹介します。「たねや」~どらやき~
ふっくらしっとり焼き上げた生地に、瑞々しく炊き上げた北海道産の粒餡の艶やかな餡がたっぷり包まれています。ハチミツを練り込んだ優しい味わいの生地と、甘さ控えめの豆の香り豊かな餡は、普段甘いものをあまり食べない方にもオススメ。6個入(1,059円)「紫野和久傳」~わたぼうし(栗餡)~
料亭ならではの、上品な栗のお菓子。ていねいに裏ごしした旬の丹波栗を餡に仕立て、花嫁のわたぼうしのようにやわらかな求肥でふんわりと包まれています。紙箱2個入(864円)「HIGASHIYA」~棗バター~
棗椰子(なつめやし)の自然な甘みに、香ばしい胡桃と発酵バターを合わせたお菓子。棗は豊かな芳香とほのかな酸味があります。サンドされた胡桃と醗酵無塩バターがコク深い味わい。日本茶と一緒に食すのはもちろん、洋酒などのお酒にも合います。税込1,782円(6個入り)日本独特の文化と伝統の中で育まれてきた和菓子は、日本の季節感も表現したものが多く、芸術作品としての美しさも魅力ですね。甘いものを食べたくなったら、上質な和菓子を食べてみる。そんな習慣を身につけてみるのも良いとは思いませんか?
ライター 麻生怜菜
あそれい精進料理教室